2023/12/13(水)
Apple Professional Learningの事例
先生向けの研修に加え、子どもを対象にした情報モラルやiPadの使い方に関する
研修を行うことで利活用を促進させる鹿屋市さまの取り組みを紹介します。
取材日:2023年9月26日
※動画と記事内の学年表記などは取材当時のものです。
取り組みの概要
鹿屋市さまでは2023年度より新たな取り組みとして、学校生活や地域の課題を解決するための
考え方やスキルを身につけることを目的とした子ども向けの研修会を実施されました。
GIGAスクール構想の実現に向け2021年度から先生向けの研修を実施されていますが、先生だけで
なく子どもからも「もっとこういう風に使っていきたい」という希望やアイデアが発信されるよう子ども向けの研修を企画されたとのことです。
今回の研修を企画された教育委員会の担当者と実際に受講された先生と子どもにお話を伺いました
ので紹介します。
教育委員会の担当者に伺いました
鹿屋市ではこれまで教育委員会が先生に「これを押さえてほしい」という内容の研修を行ってきましたが、2023年度は先生1人1人のニーズにあった研修を目指しました。
結果、先生向けにはiPadの利活用に関する研修、情報モラルに関する研修、校務用ソフトに関する研修、学習e-ポータルに関する研修、AIドリルに関する研修と複数コースを実施し、また子どもたちに向けてもジュニアICTリーダーの研修を実施しました。
iPadは直感的に使えますが、カメラを例にとっても、使ってみればもっと便利に授業に活かせる機能がたくさんあります。そのため昨年度はカメラの機能について詳しく学ぶ研修を行いました。
早くから研修に取り組んだことで先生方もiPadに慣れつつあり、これで十分なのかなと思ってしまいがちですが、Appleの認定講師の方(※1)など専門の人の話を伺うと「もっとこんな表現がある」という発見があります。
先生がどんどん使うということは子どもたちも同じようにどんどん使い、表現力を広げることにつながると思います。
今後はそこにつながる研修を行っていきたいです。
※1 Appleの認定講師の方=Apple Professional Learningスペシャリスト
学習の主体は子どもたちだ、というところからするとやはり子どもたちが中心になって活用を推進していくということが大事だと考え、その中心となる子どもたちをどう育成するかという考えに移りました。結果、2022年度にどのような時期に、どのような内容で実施するべきかを検討し、2023年度にはじめて実施しました。
研修の内容は「情報モラル」と「iPadの使い方」で構成されますが、iPadを使いこなすというときには技能だけでなく使い方の基になる考え方(情報モラル)が欠かせないと思い、このような内容としました。
子どもたちが学んだことの証として研修の修了後に認定証を渡しました。子どもたちも研修を通じて実際に良い作品を作っていましたし、自信を持って今後の学校生活でリーダーとして頑張ってもらいたいというのと、また先生も子どもに期待をして役割を渡してくれたりということを期待します。
受講した先生と子どもに伺いました
2023年度からはじめたジュニアICTリーダー研修会は子どもたちが自信を持って今後の学校生活で
リーダーとして頑張ることを期待するとともに、保護者の方とも連携をとり、研修前の課題の設定や家庭での学習を行う場面も設定しており、このような今後学校で行っていただきたい活動も含めていました。
この研修を受講した先生や子どもはどのように受け取ったのでしょうか。
受講した先生と子どもにお話を伺いました。
教育委員会の担当者に伺いました
SB C&SにはジュニアICTリーダー研修会の内容の検討から一緒に行っていただき、また毎年の先生向けのiPadの利活用に関する研修もお願いしています。
iPadに関する専門的なスキルや知識をお持ちなだけでなく、実際に教職の経験のあられる方などもおられ、現場感覚を研修に盛り込み先生にとっても子どもにとっても分かりやすく学べる研修を行っていただきました。
これまで何度もご協力いただいていますけど、今後もご協力いただければと思っています。